「ゼロテンション」と名付けたブロー
January 18, 2018
サロンのできごと
こんにちは、土屋サトルです。
皆さんにお聞きします。
Q : 美容院でブローされる時に、髪を引っ張られて痛かったことがある
「はい」か「いいえ」でお答えください。
A : ほとんどの方は「はい」じゃないですか?
実は僕が美容師になった頃、ブローを教えてくれた先輩から「テンションをかけろ!」って教わりました。
この「テンション」とは、髪を根本から毛先へ向けて引っ張る力のこと。
引っ張りながらブローすることでツヤが出ると。
この頃の美容業界は、カラーリングがあまり一般化しておらず、パーマの普及率も低かったので、お客さまもダメージが少ない健康毛の方が多くて。
張りがあってクセが混ざっている日本人の髪を綺麗にブローするためには引っ張る必要があったんですね。
そのあと時代は進み、ヘアカラーの一大ブーム(安室奈美恵さんのホワイトメッシュ、大人気でした)とか、ボディパーマ(パーマをゆるくかけてボリュームをだすこと)が流行りました。
シャギーカットなんていう、毛先をめっちゃ軽く削ぐテクニックを経て、最近だとデジタルパーマやエアウェーブ、ストレートパーマや外国人風ヘアカラーなどで、10数年前とは比べ物にならないほど髪はダメージしています。
それに、美容院にいらっしゃるお客さまの多くはご出産を経て髪質が変わったり、年齢を重ねたことで繊細なエイジング毛の方が増えています。
テンションをかけることにも一理あるのですが、お客さまが痛いほど引っ張っちゃダメだし、髪の毛も傷むんじゃない?と、僕は疑問だったのです。
そこで独自に工夫し、ほとんど引っ張ることなく綺麗に仕上げられるテクニックを身に付けようと思いました。
その名も『ゼロテンションブロー』!
必要のないテンションを省き、お客さまの髪への負担をとことん取り除くこと。
ブログでは伝えきれない細かなコツがありますし、まだまだ完成形ではありませんが、ひとまず僕のお客さまにはこのようなテクニックでブローさせて頂いています。
ミンクスにいらっしゃる全てのお客さまの髪の毛が、常に美しくまとまりますように...。
今後もこのような影の努力を重ねていきたいと思います☆
MINX銀座店 ディレクター / トップデザイナー 土屋サトル